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在宅ワークは派遣でも可能?派遣でテレワークするメリット・デメリット、仕事の探し方を解説

「在宅で働きたいけど、正社員やフリーランスはハードルが高い…」

「派遣社員でも在宅ワークってできるのかな?」

「派遣で在宅ワークを探すにはどうすればいい?」

働き方の多様化が進む中、在宅ワーク(リモートワーク)を希望する方が増えています。

そして、柔軟な働き方が比較的実現しやすい「派遣」という働き方で、在宅ワークができないかと考える方も多いでしょう。

結論から言うと、派遣社員として在宅ワークをすることは可能であり、実際に求人も増えています。
しかし、メリット・デメリットや注意点も存在します。

この記事では、派遣で在宅ワークを検討している方に向けて、その現状、メリット・デメリット、具体的な仕事の探し方、求められるスキル、そして契約前に確認すべきポイントまで、詳しく解説していきます。

目次

「派遣×在宅ワーク」は可能?その現状

かつて派遣の仕事はオフィス勤務が主流でしたが、社会全体のリモートワーク導入の流れを受け、派遣の分野でも在宅ワーク可能な求人が増加傾向にあります。

増えつつある派遣の在宅ワーク求人

  • コロナ禍以降の加速
    新型コロナウイルスの影響で、多くの企業がテレワークを導入したことをきっかけに、派遣社員に対しても在宅勤務を認めるケースが増えました。

  • 定着の兆し
    現在(2025年5月)では、一時的な措置ではなく、恒常的な働き方の一つとして在宅勤務可能な派遣求人が一定数存在しています。

  • 条件など
    • 完全在宅
      一度も出社しないフルリモートの求人。

    • 一部在宅(ハイブリッド)
      週に数日出社し、残りは在宅勤務という形態。

    • 期間限定
      プロジェクト期間中のみ、あるいは最初の研修期間のみ出社が必要など、条件付きの場合もあります。

求人の数や種類は、時期や地域、派遣会社、派遣先企業の意向によって変動します。

どんな仕事が多い?派遣の在宅ワーク職種例

派遣の在宅ワークでは、PCとインターネット環境があれば遂行可能な、以下6種のような職種が多く見られます。

  • カスタマーサポート・コールセンター
    • 業務内容
      電話、メール、チャットなどでの顧客対応、問い合わせ応対、テクニカルサポートなど。

    • 特徴
      マニュアルや研修が整備されていることが多く、未経験から挑戦しやすい求人もあります。



  • 事務・データ入力
    • 業務内容
      書類作成、データ入力・集計、ファイリング、メール対応などの一般事務、営業事務、経理補助など。

    • 特徴
      幅広い業界で募集があり、基本的なPCスキルがあれば始めやすいものが多いです。



  • IT系
    • 業務内容
      プログラマー、システムエンジニア(開発・保守)、社内ヘルプデスク、テスターなど。

    • 特徴
      専門スキルが求められますが、在宅ワークとの親和性が高い分野です。


  • Web・デザイン系
    • 業務内容
      Webデザイナー、コーダー、Webサイト運用・更新、グラフィックデザイナーなど。

    • 特徴
      クリエイティブ系のスキルが必要ですが、場所を選ばずに働きやすい職種です。


  • ライター・翻訳
    • 業務内容
      Web記事作成、マニュアル作成、多言語翻訳など。

    • 特徴
      語学力や文章力が活かせます。納期管理が重要になります。


  • オンラインアシスタント
    • 業務内容
      企業の様々なバックオフィス業務(スケジュール管理、メール対応、リサーチなど)をオンラインでサポートします。

    • 特徴
      コミュニケーション能力やマルチタスク能力が求められます。

派遣で在宅ワークをするメリット

派遣という働き方で在宅ワークを選ぶことには、以下のようなメリットがあります。

未経験から挑戦しやすい求人がある

  • 研修・マニュアルの充実
    派遣の求人、特にコールセンターやデータ入力などでは、業務開始前にしっかりとした研修があったり、詳細なマニュアルが用意されていたりすることが多いです。
    そのため、在宅ワーク自体が初めての方や、その職種が未経験の方でも比較的スムーズに業務を始めやすい傾向があります。

  • 業務範囲の明確さ
    担当する業務範囲が契約で明確に定められているため、未経験者でも「何をすればよいか」が分かりやすいです。

大手企業・有名企業で働けるチャンス

  • 間口の広さ
    正社員としての入社は難易度が高い大手企業や有名企業でも、派遣社員としてなら働けるチャンスがあります。

  • 経験・実績作り
    大手企業の業務プロセスや文化に触れることで、自身のスキルアップや次のキャリアに繋がる経験を積むことができます。

派遣会社のサポートを受けられる

  • 仕事探しのサポート
    あなたのスキルや希望条件(在宅勤務希望など)に合った仕事探しを、派遣会社の担当者がサポートしてくれます。

  • 条件交渉
    時給や勤務時間、在宅勤務の条件など、自分では言い出しにくいことも派遣会社の担当者が間に入って派遣先企業と交渉してくれる場合があります。

  • 就業中のフォロー
    業務上の悩みやトラブルが発生した場合、派遣先企業だけでなく、派遣会社の担当者にも相談できます。
    定期的な面談などで状況を確認してくれることもあります。

  • キャリア相談
    契約終了後のキャリアプランやスキルアップに関する相談にも乗ってもらえます。

様々な仕事・業界を経験できる

  • 契約期間の柔軟性
    派遣契約は通常、数ヶ月単位の更新が多いため、期間を決めて様々な仕事や業界を経験してみたい方には適しています。

  • キャリアチェンジの足がかり
    未経験の分野でも、まずは派遣で経験を積み、将来的にその分野でのキャリアを目指す、といったステップを踏むことも可能です。

ライフスタイルに合わせた働き方を選びやすい

  • 勤務時間・日数の選択肢
    「週3日だけ」「時短勤務」「残業なし」など、自分のライフスタイルに合わせた条件の仕事を見つけやすい傾向があります。在宅ワークと組み合わせることで、より柔軟な働き方が実現できます。

  • 仕事内容重視
    会社の組織文化に深くコミットするよりも、「特定の業務スキルを活かしたい」「この仕事内容に興味がある」といった仕事内容重視で職場を選びやすい側面もあります。

サービス残業が発生しにくい

  • 契約ベースの勤務
    派遣社員の勤務時間は契約で厳密に定められています。
    基本的に契約時間外の労働(残業)は、派遣先企業の指示と派遣社員の合意の上で行われ、割増賃金が支払われます。

  • 派遣会社による管理
    派遣会社が労働時間を管理し、不適切な残業がないかチェックする体制があるため、サービス残業のリスクは低いと言えます。

派遣で在宅ワークをするデメリット・注意点

一方で、派遣で在宅ワークをする際には、以下のようなデメリットや注意点も理解しておく必要があります。

雇用が不安定・契約期間がある

  • 契約満了のリスク
    派遣契約は期間が定められているため、契約期間が満了すれば仕事が終了します(「雇止め」)。
    景気や派遣先企業の業績によっては、契約更新されない(いわゆる「派遣切り」)リスクも伴います。

  • 3年ルール
    同じ派遣先の同じ部署で働ける期間は、原則として最長3年までという制限があります(一部例外あり)。
    長期的に同じ環境で安定して働きたい場合には、ネックになる可能性があります。

正社員に比べて収入・待遇面で見劣りする可能性

  • 時給制が基本
    多くの場合、時給制で賞与(ボーナス)がないため、月給制・年俸制の正社員と比べると年収が低くなる傾向があります。

  • 福利厚生の違い
    社会保険(条件を満たせば加入)や有給休暇は法律で定められていますが、住宅手当、家族手当、退職金、企業独自の福利厚生施設利用などは、派遣先企業の正社員と同等には受けられないことが一般的です。

  • 昇給・昇格
    派遣社員には通常、昇給や昇格の機会は限られています。

希望通りの在宅ワーク求人が少ない可能性

  • 求人数の変動
    在宅ワーク可能な派遣求人は増えていますが、オフィスワークに比べるとまだ数が少なかったり、特定の職種に偏っていたりする可能性があります。

  • 競争率
    条件の良い在宅ワーク求人には応募が集中し、競争率が高くなることもあります。

重要な仕事を任されにくい場合がある

  • 業務範囲の限定
    契約で定められた補助的・定型的な業務が中心となり、企業の基幹業務や責任の重い仕事、裁量の大きい仕事は任されにくい傾向があります。
    キャリアアップを強く志向する場合には物足りなさを感じるかもしれません。

在宅ワーク環境を自分で整える必要がある場合が多い

  • 自己負担の可能性
    PCやインターネット回線は貸与されるケースが多いですが、作業用のデスク、チェア、その他快適な作業環境を整えるための費用は自己負担となることが一般的です。

  • 光熱費・通信費
    在宅勤務に伴う光熱費や通信費の補助が出るかどうかは、派遣先企業や派遣会社の規定によります。出ない場合も多いです。

コミュニケーション・孤独感の問題

  • 意識的な連携が必要
    オフィス勤務に比べ、チャットやメールでの報告・連絡・相談が中心となるため、意識的にコミュニケーションを取らないと、認識の齟齬が生じたり、情報共有が不足したりする可能性があります。

  • 疎外感
    派遣社員という立場に加え、在宅勤務であることで、チームの一員としての意識を持ちにくかったり、孤独を感じやすかったりする場合があります。
    派遣会社のフォローが重要になります。

派遣で在宅ワークの仕事を探す方法

希望に合った派遣の在宅ワークを見つけるためには、以下のステップで進めましょう。

派遣会社に登録する

  • 複数登録が基本
    派遣会社によって扱っている求人や得意分野、サポート体制が異なります。複数の派遣会社に登録することで、より多くの求人情報にアクセスでき、比較検討することが可能になります。


  • 派遣会社の選び方
    • 大手派遣会社
      求人数が多く、幅広い職種・業界を扱っています。
      サポート体制も充実していることが多いです。(例:リクルートスタッフィング, アデコ, パソナ, マンパワーグループ, テンプスタッフなど)

    • 特定の業界・職種に強い派遣会社
      IT系、事務系、クリエイティブ系など、自分の希望する分野に特化した派遣会社を選ぶのも有効です。

    • 在宅ワーク求人の取扱い実績
      各社のウェブサイトなどで、在宅ワーク求人を積極的に扱っているか確認しましょう。

派遣会社の求人サイトで検索する

  • キーワード・条件指定
    各派遣会社の求人サイトで、「在宅勤務」「在宅ワーク」「テレワーク」「リモートワーク」などのキーワードや、勤務形態の条件(「在宅OK」「一部在宅」など)を指定して検索します。

  • 詳細条件の確認
    求人票には、在宅勤務の具体的な条件(完全在宅か、出社頻度、コアタイム有無など)が記載されているか、よく確認しましょう。
    不明な点は担当者に問い合わせます。

担当者に希望を明確に伝える

  • 希望条件の伝達
    登録時や面談時に、派遣会社の担当コーディネーターに「在宅ワークを強く希望している」こと、その理由、希望する業務内容、勤務時間、時給などの条件を具体的に伝えましょう。

  • スキルのアピール
    これまでの職務経歴や保有スキル、特に在宅ワークで活かせるPCスキル、コミュニケーション能力、自己管理能力などを具体的にアピールします。

  • 熱意を示す
    なぜ在宅ワークで働きたいのか、その仕事を通してどのように貢献したいのかなど、前向きな姿勢を示すことも大切です。

派遣の在宅ワークで求められるスキル・経験

在宅ワークを派遣で行う上で、特に重要となるスキルや経験は以下の通りです。

基本的なPCスキル

  • 必須レベル
    Wordでの文書作成、Excelでの簡単な表計算・データ入力、PowerPointでの資料修正、ビジネスメールの送受信、Web会議ツール(Zoom, Teamsなど)の基本操作は、多くの職種で求められます。


  • タイピング
    スムーズなタイピングスキルも重要です。

コミュニケーション能力

  • テキストコミュニケーション
    チャットやメールでの報告・連絡・相談を、簡潔かつ正確に、丁寧な言葉遣いで行う能力が非常に重要です。


  • 質問力・傾聴力
    不明点を的確に質問する力や、Web会議などで相手の話をしっかり聞く力も求められます。

自己管理能力・自律性

  • 時間管理
    始業・終業時間や休憩時間を守り、計画的に業務を進める能力。

  • タスク管理
    複数のタスクの優先順位をつけ、納期を守って遂行する能力。

  • モチベーション維持
    周囲の目がない環境でも、自律的にモチベーションを保ち、集中して業務に取り組む力。

職種に応じた専門スキル

  • )事務職なら事務経験や簿記、コールセンターなら接客・応対経験、IT職なら特定のプログラミング言語やツールスキル、デザイン職ならIllustrator/Photoshopなどのスキルがあると、早い段階で就業につながります。

未経験でも可能?

  • 可能性はあり
    上述の通り、データ入力や一部の事務、コールセンターなどでは、未経験者歓迎の在宅ワーク求人も存在します。

  • 研修の重要性
    未経験の場合は特に、研修制度がしっかりしている派遣先を選ぶことが成功の鍵となります。
    派遣会社の担当者に、研修内容について詳しく確認しましょう。

契約前に確認すべき重要ポイント

希望の仕事が見つかり、いざ契約という段階になったら、後々のトラブルを防ぐために以下の点は必ず確認しましょう。派遣会社から就業条件明示書などで説明があります。

確認ポイント

在宅勤務の条件・ルール詳細

  1. 勤務場所
    完全在宅か、一部出社が必要か。出社が必要な場合の頻度、交通費支給の有無。

  2. 勤務時間
    始業・終業時間、休憩時間、コアタイムの有無、時間外労働(残業)の可能性とルール。

  3. 勤怠管理方法
    どのように労働時間を記録・報告するのか(システム、自己申告など)。

  4. 費用負担
    • 通信費
      インターネット回線費用の補助はあるか。
    • 光熱費
      在宅勤務に伴う光熱費の補助はあるか。

  5. 機材貸与
    PC、モニター、スマートフォン、ヘッドセットなどの必要機材は貸与されるのか、自己負担か。
    貸与される場合の範囲とルール。

  6. セキュリティ
    情報漏洩防止のためのルール(書類の保管方法、ネットワーク利用制限など)。

業務内容と範囲の明確化

  • 具体的なタスク
    どのような業務を、どの程度の量・頻度で行うのか。

  • 求められる成果
    何をもって業務が完了したとみなされるのか(成果物の基準など)。

  • 指揮命令者
    業務の指示は誰から受けるのか。

コミュニケーション方法・頻度

  • 連絡ツール
    主に使う連絡手段(チャット、メール、電話、Web会議など)。


  • 報告・会議
    定期的な報告の要否と頻度、定例ミーティングの有無と形式。

サポート体制(派遣会社・派遣先)

  • トラブル発生時の連絡先
    業務上の問題やPCトラブルが発生した場合、誰に連絡すればよいのか。

  • 相談窓口
    業務の悩みや人間関係などについて相談できる窓口(派遣会社、派遣先)。

  • 派遣会社のフォロー
    派遣会社の担当者による定期的な状況確認やサポートの有無、頻度。

まとめ

どの働き方でもありますが、派遣社員として在宅ワークで働くことはメリットもデメリットもある働き方です。
派遣会社のサポートを受けながら大手企業で働けるチャンスや、未経験から挑戦しやすい求人がある一方で、雇用の不安定さや待遇面での懸念もあります。

派遣という働き方の特性と在宅ワークの注意点をよく理解した上で、この記事を参考に、あなたの理想のワークスタイル実現に向けた一歩を踏み出してみてください。

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