在宅ワークの割合は？最新データから見る日本の働き方の変化

働き方改革やテクノロジーの進化、そして予期せぬ社会情勢の変化などを背景に、在宅ワークという働き方が急速に広まっています。

この記事では、最新の統計データに基づき、日本の在宅ワーカーの割合、そしてその背景にある変化について詳しく解説します。

在宅ワークの現状　最新の割合

在宅ワークの割合を正確に把握するためには、いくつかの調査データを参考にする必要があります。ここでは、信頼性の高い公的機関や調査機関のデータをもとに、現状を見ていきましょう。

パーソル総合研究所「第九回・テレワークに関する調査」に見る在宅ワーカーの割合

パーソル総合研究所が実施している「第九回・テレワークに関する調査」の、就業者全体の就業場所や職種について調査している資料を引用しています。

引用：パーソル総合研究所「第九回・テレワークに関する調査」 

雇用別　割合

令和6年で見ると、雇用型で働く人の雇用形態の割合は次ようになります。

◼︎正社員22.6%

◼︎派遣社員16.4％

◼︎パート14.4％


これは、コロナ禍以前と比較すると増加しており、在宅ワークが働き方の一つとして定着しつつあることを示しています。

また、企業規模や業種によって差はあるものの、テレワーク導入企業（は従業員10,000人以上）の割合は38.1%に達しています。

地域別　割合

次に、地域別の割合は以下のようになります。

◼︎東京圏（東京、神奈川、埼玉、千葉）33.4%

◼︎名古屋圏（愛知、岐阜、三重）16.0％

◼︎大阪圏（大阪・兵庫、京都・奈良）21.1％

首都圏の割合が高いことがわかりますね！

職種別　割合

最後に、職種別の割合はこのようになります。

◼︎コンサルタント　60.4%

◼︎ＩＴ系技術職　59.0％

◼︎Ｗｅｂクリエイティブ職　52.4％

◼︎企画・マーケティング　50.1％

◼︎広報・宣伝・編集　43.4％

コンサル、IT、Web、企画・マーケの職種が、半数を超えていますね！

なぜ在宅ワークは増加しているのか？その背景にある要因

在宅ワークがこれほどまでに広まった背景には、いくつかの要因が考えられます。

テクノロジーの進化と普及

高速インターネットの普及や、高性能なPC、Web会議ツール、コミュニケーションツールの進化により、オフィスにいなくても円滑に仕事を進められる環境が整いました。

在宅ワークを支える主なテクノロジー

• 高速インターネット回線
  大容量のデータ通信を安定して行える
  
  
• 高性能PC・モバイルデバイス
  業種や職務内容によりますが、どこでもオフィスと同様の作業が可能
  
  
• Web会議ツール
  Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなど、オンラインでの会議や打ち合わせを実現
  
  
• コミュニケーションツール
  Slack、Microsoft Teams、Chatworkなど、リアルタイムな情報共有や連絡を可能に
  
  
• クラウドストレージ
  Google Drive、Dropboxなど、場所を問わずファイルへのアクセスや共有が可能

企業側のメリット

企業にとっても、オフィス賃料の削減、通勤手当の削減、優秀な人材の確保、事業継続性の向上など、在宅ワーク導入には多くのメリットがあります。

企業側のメリット

• コスト削減
  オフィス賃料、光熱費、通勤手当などの削減
  
  
• 人材確保
  全国、さらには海外の人材を採用できる可能性
  
  
• 生産性向上
  従業員が集中しやすい環境で業務に取り組める場合がある
  
  
• BCP対策
  自然災害や感染症の流行時でも事業を継続しやすい

働き手のニーズの変化

ワークライフバランスを重視する人が増え、通勤時間の削減や柔軟な働き方を求める声が高まっています。在宅ワークは、これらのニーズに応える働き方として注目されています。

働き手のニーズ

• ワークライフバランスの向上
  仕事とプライベートの時間を両立させたい
  
  
• 通勤時間の削減
  時間を有効活用したい
  
  
• 柔軟な働き方
  自分のペースや都合に合わせて働きたい
  
  
• 場所にとらわれない働き方
  居住地に関わらず仕事を選びたい

社会情勢の変化

近年では、パンデミックなどの社会情勢の変化も、在宅ワーク普及を後押しする大きな要因となりました。感染症対策として、企業が在宅ワークを推奨・導入する動きが急速に広がりました。

テクノロジーの進化、企業と働き手の双方のメリット、そして社会情勢の変化が複合的に作用し、在宅ワークはもはや一時的な現象ではなく、新しい働き方として社会に根付きつつあります。

今後の在宅ワークの展望

今後、在宅ワークの割合はさらに増加していくと予想されます。テクノロジーはさらに進化し、企業の働き方に対する意識も変化していくでしょう。

さらなるテクノロジーの進化

VR（仮想現実）やAR（拡張現実）などの技術が進化することで、より臨場感のあるオンラインコミュニケーションや共同作業が可能になり、オフィスに近い環境で在宅ワークができるようになるかもしれません。

多様な働き方の普及

在宅ワークだけでなく、サテライトオフィス勤務やワーケーションなど、多様な働き方が普及し、個々のライフスタイルやキャリアプランに合わせた働き方を選択できる社会になるでしょう。

地方創生への貢献

在宅ワークの普及は、都市部への一極集中を緩和し、地方での居住や就業を促進する可能性も秘めています。地方にいながら都市部の仕事をする、という新しい働き方が広がるかもしれません。

在宅ワークは、単に働く場所が変わるだけでなく、私たちのライフスタイルや社会のあり方そのものを変革していく可能性を秘めています。これからも変化に注目ですね！

まとめ　在宅ワークは新しい働き方のスタンダードへ

最新のデータを見ると、日本の在宅ワークの割合は着実に増加しており、その背景にはテクノロジーの進化、企業と働き手のニーズの変化、そして社会情勢の変化といった様々な要因があります。
今後もこの在宅ワークの割合増加は続くと考えられ、在宅ワークは私たちの働き方における重要な選択肢の一つ、そして新しいスタンダードとなっていくでしょう。

在宅ワークは、場所や時間に縛られずらい、より柔軟な働き方を実現するための手段です。
あなたもこの働き方を取り入れ、、自分らしい働き方を見つけてください。